「自然体」な女社長の不自然さ

前回のwatapocoさんのブクマより

女社長に結婚している人がいるのは、別に好きでしているだけなんじゃ…と思うが。


自分の勝手で結婚したんでしょという意味か。いや、好きな人だから結婚するという意味かな。
 どちらにしても結婚や出産って、学歴とかと同じように、女性にとって一つのステータスになってるのは事実だと思う。「負け犬」という言葉もあるしね。
 もちろん偏差値の高い大学で高い専門性を得られるように、結婚それ自体にもメリット、デメリットはあるだろう。
  だけど社会的価値観として、結婚しないよりした方がよいという考えが厳然としてある。社会的に成功したいと思う女性は、個々のケースを考える前に、漠然と結婚したいと思うんじゃないだろうか。
 前回は2つの不幸があると述べた。これは裏返せば幸福にも二種類あることになる。ある快楽や経験を得られる幸福。それが社会的に評価される幸福。つまり、結婚生活や子育てをする幸福とそれが親や会社や友人から認められる幸福。まぁ世代によって感覚の違いはあるでしょうが。
 ただ子育てに関していえば、それを社会的に評価するからといって社会的に容易じゃないと思う。普通に働きながら子育てとか、まして社長なら無理だと素朴に思う。逆に起業することで時間を思い通りにできるのかもしれないが。ある程度まともな会社にしようとしたら大変だろう。
 ともかく子育てしちゃう女社長はすごいと思う。家庭も仕事もバランスがとれてるのが「自然体」だそうだ。仕事だけに投入して結婚できなかった世代とはちがうということか。
 しかしどれだけ現実的なロールモデルなんかはちょっと謎だ。派遣とかならまだしも社長となると。最低限、本人の高い体力*1と(自分か夫の)両親のバックアップが必要だと思いますね。将来的にアメリカみたいに移民を受け入れて安いベビーシッターを雇えるようにでもない限り、一般女性には難しいと思います。
話がズレたんで、まとめると 
・結婚や子育ての幸福には、個人的側面と社会的側面がある。
・上昇志向の強い女性ほど結婚したがる。
・経沢社長は「自然体」とかいってますが実際は「超人」です。

*1:全然関係ないが、ライス国務長官は毎日10時に寝て7時間、睡眠をとってるそうだ